谷 慶子
「アウトドアで解き放て!和合の力で繋ぐ笑顔の伝播」
移住先の亀山市は、鈴鹿山脈の麓に位置し豊かな自然環境が広がり、wind(風の人=移住者)とsoil(土の人= 地元住民)が混ざり合う場所です。
『windsoil』を仲間と設立したのは、移住して1年後の2020年。コロナパンデミックの真っ只中でした。しかし、今だからこそ「自然の中で心を解放し、自然体でいられる仲間づくり、育ち合う地域の場づくり」が必要と、乳幼児から児童親子を中心に「豊かな感性を育むひとづくり・多世代交流の場づくり・地域文化の智慧を学ぶ」ことを掲げスタート。5年目に入り、輪が拡がり地域と繋がる中で、有機の田んぼづくりや里山の森林整備も始まりました。生物多様性等の環境保全、高齢化や獣害によって田畑を手放す耕作放棄地の拡大、森林の荒廃などの地域課題も実感し、「自然環境を次世代に繋ぐ・地域課題に取り組む」ことも同時に大切な使命と活動が深まってきました。
「ピンチはチャンス!」。様々な課題が山積している現代だからこそ、様々な人や団体、組織と繋がりながら、自分にできる小さなことを重ね、より良い社会づくりを目指しています。保育士・幼児教諭の指導者養成校である高田短期大学ともご縁を頂き、「自然保育」について学生と共に学びを深めながら、人づくりを実践中。「和」と「感謝」を忘れずに、笑顔が拡がる取り組みをこれからも続けていきたいです。
-profile-
谷 慶子 Keiko Tani
windsoil 代表
高田短期大学 非常勤講師
千葉県出身。幼少期からのキャンプ参加で自分を鍛える。大学卒業後、国際自然大学校・千葉自然学校職員として20年従事。双子を出産し復帰後、三重へ移住。2020年windsoil を仲間と設立し地域の自然体験の場を提供。保育園・子育て支援センター勤務を経て、里山公園管理での環境保全を実践。2024年から高田短期大学非常勤講師として人づくりに関わる。様々な団体と連携し、輪を拡げるべく奔走中。