松木 正
「ミッションは、“生命の木”を育むこと」
私が長年、人の育みに関わってきて…私自身がたどりついたのが「生命の木」という考え方であり、その存在(being) です。
「生命の木」というのは、この大地の上でこの宇宙の中で立つ唯一無二の存在で、これは人の生きている姿を表しています。
私は、これだけは、責任をもって言える「本当だ」と思えることがあります。
それは、一人ひとりの生命の中に「So, be it!」(そのようになれ!)と人生に働きかける『意志』と、そのようになろうとする『創造の力』が、その本質として宿っていると信じていることです。すべての教育活動(ワークショップやキャンプ)、セレモニー・カウンセリングは、この信念の上に立っているのです。
「生命の木」を育むこと…これが私のミッションであり、 一人ひとりがその人にしか無いその人だけの人生を主体的に生きて欲しい…それが私の願いです。
「生命の木」は自分をとりまく様々な生命(自然、人、 自分自身、大いなる存在)と深く関わりなから自分を生きる木です。自分に成っていく木(自立する存在)です。私は「生命の木」を育むのです。大自然の中で。
-profile-
松木 正 Matsuki Tadashi
京都府伏見生まれ。大学時代にキャンプカウンセラーとして組織キャンプに携わる。自身のうつ病克服の経験から、野外教育におけるカウンセリング的アプローチの可能性に目覚め探求を始める。卒業後、大阪YMCA 六甲研修センターで体験学習法を活用した企業研修や野外教育を実践。さらに本物を求めて渡米し、全米各地で実践されている環境教育プログラムにインストラクターとして関わり、学びを深めていく中で、アメリカの先住民ラコタ族と出会い、居留区の中で教育とコミュニティ活動をしながら伝統文化と儀式を学ぶ。現在、神戸で「 マザーアース・エデュケーション」を主宰し、自分をとりまく様々な生命との関係教育= 環境教育をテーマとし、独自の教育プログラムを展開している。