田中正人
人間が学ぶものは 全て自然の中にある。
アドベンチャーレースは、海、川、山のあらゆる自然環境の中で様々なアウトドアスポーツを駆使し、チームで協力し合ってゴールを目指す競技です。コースは主催者の管理の及ばない大自然の中に設定され、あらゆる危険を自らの責任で管理しなければなりません。従って自分の思うようにできない「自然・人・自分」と対峙しなくてはなりません。どんなに科学技術が発達してもいまだにコントロールできない自然、自分の意のままに従わせることもできない他人、そして唯一、客観的に見られない自分自身。これらに真摯に向き合うことで、自己責任感が求められ、謙虚さ素直さという人間の真の強さも求められます。それが直に体験できるのがアドベンチャーレースなのです。アドベンチャーレースを始めて今年で22年。現役レーサーとして、そして国内でもアドベンチャーレースのプロデューサーとして、オールラウンドなアウトフィッターを多く育ててきました。今後も自然の厳しさに正面から向き合い、未来を背負う若手育成を継続して行なっていこうと思います。
-profile-
田中正人 Masato Tanaka
アドベンチャーレーサー http://www.east-wind.jp/
1993年第1回日本山岳耐久レースで優勝した事がイベントプロデューサーの目に留まり、レイドゴロワーズ・ボルネオ大会に間寛平チームとして出場。日本人初完走を果たす。以降、8年間勤めた会社を辞め、プロアドベンチャーレーサーに転向。数々の海外レースで実績を作り、国内第一人者となる。 現在、海外レースに出場する一方で、国内イベントの企画、運営及び講習会などアウトドアスポーツの普及振興にも携わる。