2024 年3月13日(水)16 時から、東京都渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟で表彰式が行われました。受賞関係者やサポーターなど70 名ほどの参加者が集まり、久しぶりの対面の表彰式となりました。
花嶋桃子さん|NPO法人千葉自然学校 職員、南房総市大房岬自然の家副 所長
今回たくさんの人にお祝いいただき、嬉しい気持ちでいっぱいです。特に、大学2年生の時に出会い、自然体験活動を教えてくださった原田順一さん、上司である神保清さんの前で受賞できるのが嬉しいです。エントリーシートを書く中で、いろいろと出来事や人、笑顔を思い出しました。今回の奨励賞は、これまで良く頑張った、そしてこれからも頑張れということでいただいたと考えています。困った時には賞を励みに頑張ります。
岩野萌さん|NPO法人ガイア自然学校 Chief Operating Officer
職場では本名ではなくチャーハンと呼ばれており、人生の半分はこの名前で呼ばれています。国立室戸青少年自然の家で法人ボランティアをし、その後ガイア自然学校で働いています。キャンプが好きです。それは、自然のミラクルにふれることができ、それらを一緒に過ごす人と共有できるからです。職場では森のようちえんを担当しています。今日もオンラインで子ども達が参加しています。奨励賞を励みにこれからも頑張っていきます。
黍原豊さん|一般社団法人三陸駒舎 共同創設者・理事
普段、釜石市でウマ3頭と暮らし、子どものセラピーをしています。ウマを介していろいろな出会いをしており、自分自身もその中で成長してきました。エントリーシートを書く中でこれまでの活動をふりかえることができ、出会った人々へ感謝をしています。三陸駒舎には、苦しい立場の子ども達が来ていますが、人間ではできないことが、ウマのおかげでできていることがあります。今後も自分の経験を伝えていきたいと考えています。
武宮敬介さん|自然体験村 代表、日本ジョセササイズ協会 南魚沼支部長
自分の活動をふりかえる良い機会と言われ、これまで複数回エントリーをしています。当初はエントリーシートが46ページになりましたが、翌年から枚数制限されるようになりました(笑い)1年に1回ふりかえり、翌年の活動につなげています。移住して新潟県で活動しています。プログラム開発しているというよりは、地域で行われたことを取り上げています。南魚沼が表彰されたと思っています。地域の人々に伝えていきます。
川口眞矢さん|NPO法人Earth Communication 代表理事
港町、そして田舎町で活動していますが、いろいろ悩みながら実践してきました。現在では、自治体の皆さんなどと協働することができており、アマモの保全にも取組んでいます。今回、エントリーシートを書くことが自身の活動のふりかえりになりました。良く諦めなかったと実感することもできました。選んでいただいたことが嬉しいです。これからたいへんなことがあると思いますが、受賞を糧にして頑張ります。
真野博さん|城西大学 教授、高麗川かわガール 代表
所属は箱根駅伝総合3位の城西大学です。男子駅伝部長をしています。また、「高麗川かわガール」という団体で環境教育と食育に関する活動をしています。さらに、自分の専門である食品学の中でも、食育と環境教育に取組んでいます。たまたま川で出会って以降、投網の師匠として師事していた方が昨年亡くなりました。今回の受賞の喜びとお礼を師匠に伝えたいと思います。
佐藤伸幸さん|ヨロン島エコツアーガイド連絡協議会、与論島観光エコツアーガイド 代表
与論島から飛行機を乗り継いでやって来ました。国内外で仕事をしてきましたが、体調を崩し、与論島に旅行に出かけたことがきっかけで移住しました。奄美群島国立公園は、自然と人との営みが評価された国立公園で、ライフスタイルが全てアウトドアです。移住した時に感じた驚きを伝えるガイドをしています。これまで地域に育ててもらいました。受賞を機会にもう一歩先に進みたいです。そして、支えてくれた妻に感謝します。
鹿谷麻夕さん|しかたに自然案内 代表
沖縄を舞台に夫とチームで環境教育に取組んでいます。科学の視点で変化する沖縄の海を伝えています。実は沖縄では海を学ぶ機会が少ないこともあり、海の環境教育に2003年から取組んでいます。自分ではアウトドアではなく、環境教育をしている認識でした。エントリーすることで、学校への支援もアウトドアになるという視点を知ってもらえると考えました。そして、環境教育をしている人にもエントリーして欲しいと思います。
鹿谷麻夕さん
これまでやって来たことを評価いただき嬉しいです。1993年に沖縄に行きましたが、この時世界的なサンゴの白化がありました。浅瀬の9割のサンゴが死んだと言われ、学生の時に学んだ生物も9割死んだと捉えています。これを契機に、研究している場合ではない、守らなくてはいけないという認識となり、伝える活動をするようになりました。今回20年をふりかえることで、できたことと併せてやれていないことも浮き彫りになりました。今後は伝える人を増やしたいと考えています。問題に目を向けるとしんどくなりますが、未来に目を向けて子ども達と向き合いたいです。50年後100年後に自然を戻せることを伝えています。ぜひ今後も力を貸してください。
黍原豊さん
いただけるとは思っていませんでした。妻に支えられてきました。家族に感謝したい気持ちです。1人の男の子のエピソードをお話します。この子は、第1号で三陸駒舎に来てくれました。当時は小学生で今は高校生です。コミュニケーションが苦手な子でしたが、ソーシャルワーカーの紹介でやって来ました。当初はエネルギーをうまく使えないことがありましたが、次第にいろいろな活動をするようになりました。親御さんからは、息子は自閉症で遊べないと思っていましたが、三駒さんは障がいを忘れさせてくれるという手紙をもらいました。ウマや自然は平等に接してくれます。差別を取り去ってくれます。今は戦争や格差がある社会ですが、ソーシャル・アウトドアで社会を解決できることができると考えています。多くの人に感謝しています。
受賞者の皆さま、おめでとうございます。お力添えいただいている企業の皆さまにも感謝申し上げます。
選考委員長の竹内さんは、JOLAの活動はリーダーにスポットライトを当てる活動であること、そして今後は同じ仲間として光を当てて欲しいといつもおっしゃっています。個人的には、これが終わるとホッとします。人を選ぶのはしんどいことですが、皆さんのエントリーシートを拝読することが自分達の力になります。個性豊かで魅力的な皆さんのエントリーシートを読むと頑張る気持ちになるのです。皆さんと一緒に世のなかを良くするソーシャル・アウトドアに取組んでいきたいと思います。
皆さま、受賞おめでとうございます。来年度もアワード「JOLA2025」をやりたいと考えています。決して派手な取組みではありませんが、社会に不可欠な活動だと思います。パートナーとサポーターの企業の皆さん、さらなるご支援をお願いします。来年度も会いましょう。