JOLA 2017 FINALIST
JOLA 2017 ファイナリスト 永菅裕一氏/自然・棚田を愛し、育む、 未来の子どもたちのために。
7人目のJOLA 2017ファイナリストは、主な活動エリアが兵庫のNPO 法人棚田LOVER’s 理事長の永菅裕一さんです。
自然・棚田を愛し、育む、 未来の子どもたちのために。
生物・食・農の大切さ、自然とともに生きる豊かさを、実践を通じて伝え、美しい棚田を未来につなげることを目的に、米作り体験、生き物調査などを自然の中で行っています。また、姫路市の商店街で、棚田米の試食会などを行い、都市の方々にも活動の大切さを伝えています。
農や食に関心をもっていただくきっかけとなる場「農楽カフェ(意見交換交流会)」、生物多様性や農業の重要性を学び、人材育成を目指す「有機農業講座」等も開催しています。
そして、棚田エコ学園(気づき・知識を深め・主体的に実践し・次世代へと受け継ぐ教育者を養成するまでの環境教育機関)を2014年に開園し、約10名が卒業し、活躍しています。
参加者からは、「いただきますの大切さを改めて感じました」、「普段できないことを子どもたちにさせれてよかった」、「みんなと協力できてよかった」、「雰囲気はとてもよく気持ち良くできた」、「自然が気持ちよかった」、「生産者に感謝します」という感想をいただいています。
-profile-
永菅裕一 Yuichi Nagasuga
NPO 法人棚田LOVER’s 理事長
高校時代、環境問題に関心を持ち、姫路工業大学環境人間学部、兵庫県立大学大学院環境人間学研究科に入学し、環境と人間に関して分野の枠を越えて、総合的に学ぶ。そして、環境教育が環境問題に重要な役割を果たすと気付き、研究を行った。その中で棚田と出会い、環境教育と棚田のつながりを強く感じた。そこで、地域の方々から、棚田が失われていることを伺い、2007年5月に棚田LOVER‘sを仲間と結成。生物・食・農の大切さを伝え、棚田を未来の子どもたちにつないでいくために、米作りや自然体験系の企画を年60回程度行っている。