JOLA 2017 FINALIST
JOLA 2017 ファイナリスト 藤原 誉氏/全てが本職 猟師・農民・大工そしてアウトドアガイド。
最後のJOLA 2017ファイナリストは、主な活動エリアが京都の田歌舎代表/株式会社野生復帰計画 取締役/南丹市美山エコツーリズム推進協議会 ガイド部会長の藤原 誉さんです。
全てが本職。猟師・農民・大工そしてアウトドアガイド。
自然を生かす技を繋ごう!
私は豊かな自然を守るためには、自然と共生するための知恵や技を次の世代へ繋ぐことがとても大切だと考えます。
田歌舎では、スタッフはアウトドアガイドとしてスキルアップするに留まらず、全員が農業、建築(林業)、狩猟、採集といった自然と密着に関わる自給的な営みに携わります。
年々変化する季節や天候を含めた自然の有り様を目で、肌で感じ、ある時は苦しみ、その中で出来る最善を求め、さまざまなことを乗り越え、そして達成する中で生きる術を高めます。
作物を育て、棲み処を作り、火を扱い、獣を捌き、料理をする。そんなことが当たり前にできる人がツアーガイドだったら参加者にとってどんなに逞しく、魅力的に見えることでしょうか。
またそんな魅力的なガイドとの出会いこそが出会った参加者たちの心を動かすことが出来るのだと思います。
あふれる食材、自給的な営みを垣間見、手作りの食材と料理では「美味しい!」からその魅力を伝えます。そして自然体験では自然の魅力を、本物の魅力、ありのままを楽しむような内容で、「楽しい!」から自然に対する愛着を育みます。
地道な活動ですがその魅力はこうやって全国に広がっていくのですから、自然を活かす術を持つ若者を育てることはとても大切なことだと確信しています。
-profile-
藤原 誉 Homaru Fujiwara
田歌舎代表/株式会社野生復帰計画 取締役/南丹市美山エコツーリズム推進協議会 ガイド部会長
1972年生まれ。大阪府枚方市出身。遊・食・住+自然エネルギー 自給的な暮らしが見えるお店「田歌舎」代表。株式会社野生復帰計画 取締役。1994年京都美山町へ移住。20代は田舎のフリーターとして農業、狩猟、建築、養鶏など自給的な営みと共に、ラフティングを軸としたガイド業で生計を立て、自然の中でのさまざまな技術のスキルアップに励んだ。2002年「田歌舎」を立ち上げ、自給自足の宿泊・レストランの運営のほか、8名前後のスタッフと共に様々なアウトドアツアー、また狩猟体験に代表される自然の中で生きる術から考案した様々な山村体験プログラムを年間1000人以上のお客様に提供する。