花嶋 桃子
「“誰かの○○したい”を形にする。それが私の仕事。」
南房総・大房岬は房総半島南端に位置し、自然環境に恵まれた場所です。年間2 万人以上の人々が、この地を訪れます。学校行事、研修、旅行…理由は様々ですが、自然を求め、「〇〇したい」という思いを胸にやって来ます。
私の仕事は、それを形にすることです。「生き物の観察をしたい」「たき火をしたい」「自然に癒されたい」「学校行事だから」「とりあえず環境保全の活動をしたい」など、具体的なことから抽象的なものまで。モチベーションも様々。ですから、その先にいる人たちのことを想像します。言われた通りではなく、より良くするためには? …と、対話しながら一緒に進め、できなければ地域の仲間に協力を仰ぐ。そうして「体験の場」を創り出していきます。 訪れる方の大半が「非日常の自然体験」を求めています。その体験が最高のものになるように全力でサポートします。
一方で「日常の中に自然がある」ということも伝えたい。「道端に咲くスミレの可憐さ」「海と自分の生活のつながり」「刃物を扱う、火を焚くことは人間にとって最大の暮らしの知恵」「夜空に輝く星の美しさ」…。そして、「やってみて楽しかった」が「できるようになった」に変わるきっかけを与えられるよう、自然と暮らしの結びつきについて伝え、訪れた人々の毎日が少しでも豊かになればと願っています。
-profile-
花嶋 桃子 HANASHIMA MOMOKO
NPO法人千葉自然学校 職員、南房総市大房岬自然の家副 所長
茨城県出身。身体を動かすことが大好きで、外遊びに明け暮れる幼少期を過ごす。千葉大学教育学部スポーツ科学課程に入学し、スポーツトレーナーを目指そうとしていた矢先、「野外活動」実習に衝撃を受け、いつの間にか野外教育の道へ。NPO法人千葉自然学校に就職し、現在に至る。毎日南房総の海を眺め癒され、多くの方々に自然の魅力を届けるべく奮闘中。サッカーとジブリと水鳥が好き。