ジャパンアウトドアリーダーズアワード|Japan Outdoor leaders Award

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受賞者


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井上 恵里

「子どもたちにホンモノを届けたい!」

 

そんな思いから大学生時代に自治体と民間が共同で運営する国内でも珍しい社会教育施設、「(公財)社会教育協会 ひの社会教育センター」とめぐり逢いボランティアでスタート。その楽しさに魅せられそのまま入職、現在25歳で今はアウトドア事業、森のようちえん事業などを担当しています。下は4歳児から上は高校生までの子どもたちと年間を通して自然の中へ出かけています。「今しかできない体験」「ココロを揺さぶられる体験」を通して子どもたちに「自然への興味や愛着、時には畏怖」「挑戦することの楽しさ」「仲間と一緒に行動する心地よさ」を感じ取れるような場づくりを目指しています。

■年間を通じて活動する 「森のようちえんコッコロ・森の冒険学校ほびっと」の運営。

■年間のべ 1,900人程の子どもたちに向けた自然体験活動の企画・運営。

■フィールドは海、川、山、島、里山、都内近郊のキャンプ場や公園を中心としています。

■プログラムはキャンプ、森遊び、川遊びや海遊び、スキー、登山を中心としています 。

自然体験というと遠くの自然へ行って活動して帰る「小旅行」のようなイメージもありますが、遊び方のアイデアによっては、身近な自然にも可能性が満ちあふれているように思います。私が担当している森のようちえんは住宅街から30分以内の都立公園をフィールドにしています。「近所にこんなにおもしろい場所があることは知らなかった」という声もいただきます。うまく自然を利用した過ごし方を地域の方に伝えていくことも私たちのような自然を愛する人たちが行う使命なのではないかと考えています。

公式のfacebookでは日々情報を。https://www.facebook.com/hinosec/

noteでは「遊びこむために大人ができること」などのコラムを発信しています。https://note.com/hinorisu

活動に参加する子どもたちの冒険を応援するために、大学生以上のお兄さん・お姉さんに参加してもらうことは充実した活動を継続していくためにも一番大切であるため、年間を通して50~75名の大学生を中心としたボランティア=リーダーたちにリスクマネジメント・カウンセリング・ チームビルディング・救急法・野外調理・ロープワーク・テント設営・レクリエーション・スキー・クラフト・海や川での安全管理・引率移動時の安全管理・ アレルギー対応・ スキー指導法などをレクチャーしています。

また、地域の企業さんからの「リーダーたちを応援したい」という思いから「ひのりすの会」という場をつくりました。地元の方たちが食材を持ち寄りみんなでワイワイ食事をする会です。そこではみんなのコミュニケーションが活発になり、明るい人々の力でリーダーたちが元気になっています。「自分の子どもが大きくなったらボランティアに参加させたい」という方もいらっしゃいます。私はこのように「地域にうねり」を創り出すことが使命だと考えています。

ひの社会教育センターにかかわってくれているリーダーたちは、はじめは「将来のため」「大学の勉強に役立つから」と参加してくれることが多いですが、経験を重ねていくことで楽しい、おもしろいと感じさらに様々な活動に足を運び結果的にここが居場所となる人が多いのも特徴です。彼らが変化していくその姿を見ているとキャンプや自然体験が居場所になりえる可能性を感じています。アイデアや活動に対する熱意を持ったリーダーたちと継続して一緒に活動できることによって子どもたちに様々な人と活動する楽しさを伝えらえているように思います。いま不登校や家で引きこもってしまっている多くの子どもたちの居場所の在り方が議論になっていますが、その選択肢にアウトドアが入る未来にも期待したいです。時々参加してくれる不登校の子たちの自然体験を行い、家や学校以外にもコミュニティがあることを実感し、様々なところへ居場所をつくることも大切だと思います。

自然の中で考え、手を動かしてものを生み出す彼らの中にこそ「日本を変える本当の力」が眠っているのではないか? と日々の活動の中で感じるからです。

私は「教育活動としての自然体験プログラム」に誇りをもっています。自然体験活動は手段であり、たまたま自然を舞台にした体験と時間を使って人づくりをしているに過ぎないと思っています。でもこの「自然」というものは人に強力なインパクトを与えることも知ってしまいました。現在の世の中からすると手間もかかるし、時間もかかるし、汚れるし、大切だとわかっていても腰が上がらない人がいることも事実ですが、混沌とした社会の中で生き抜くために必要なことは「挑戦することを楽しいと思えること」「仲間と一緒に行動する心地よさ」だと思います。自然の中で活動していると「人は一人では生きていけない」と改めて感じています。

今、社会人に必須といわれているパソコンスキルもいつしかAIの仕事になっているかもしれません。何があるかわからない世の中でも自分を大切にできて、ちょっと勇気が出ないことにもがんばってみる経験を幼少期から集団の中で得ることにより、どんな仕事に就いたとしても自分で自分の舵を取れる大人になるのではないかと今は思っています。未来の子どもたちの豊かな将来を願い、これからも活動していきます。

今後の展望として、JOLAには協賛企業さんがたくさんいらっしゃいます。協賛企業さんのSNSなどに受賞者が出演して企業とのタイアップ企画ができたりすると面白いのではないかと考えたりしています。今までのU30(30歳以下)の受賞者3人で「アウトドアの良さをもっと広く伝えていくための他業種のネットワークをつくっていけたら」と話していたりもするので、ぜひ後押ししていただけたらと思います。

取材・文/大久保 徹

 

-profile-

井上 恵里 Eri Inoue

公益財団法人社会教育協会ひの社会教育センター ひの自然学校 担当ディレクター

1996 年東京生まれ。教員を目指していた 学生時代に自然体験活動と出会い、この 魅力にハマりそのまま指導者の道へ。現在 「森のようちえん」活動を中心に、小学 生~高校生までの子ども会、サマーキャン プやスキーキャンプの企画・運営・指導 を担当。年間のべ 1,500 人の子どもやボ ランティアと「忘れられない思い出」を創 るべく邁進中。最近はクライミングやスキー など趣味もアウトドアにのめりこみ中…

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JOLA2024
2024.04.24
「高麗川かわガール」さんの活動と真野博さんの受賞について複数紙と大学プレスセンターに取り上げていただいています。
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2024.04.11
琉球新報さんに鹿谷麻夕さんの受賞について取り上げていただきました。
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2024.03.23
南海日日新聞社さんが佐藤伸幸さんの受賞について取り上げてくださいました。
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2024.03.18
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